夫の元彼女たちが「友達に戻りたい」と言っていたことを
夫の口から伝えられ、結婚式に呼ばなかったことで
「友達」の枠から外されたことを知ってショックを受けた私。
そしてもうひとつ、私にとってショックだったのは
夫の配慮のなさだった。
今までのお話→「元彼女と結婚式」 「元彼女と結婚式 2」
夫と元彼女の間でどんな会話があったのか
どんな流れで「友達に戻りたい」という発言があったのか
私にはまったくわからない。
けれど、夫が私をかばうような返事を
してくれなかったことは想像に難くない。
そして夫は私に言われたことをそのまま伝えたのだ。
私は夫に反論した。
元彼女たちを変わらず友達だと思っていたこと。
元彼女を結婚式に呼ばないのは常識的なこと。
夫を介して「友情がどうのこうの」言うことに嫌悪感を抱いたこと。
言っているうちに、どんどん悲しくなっていった。
夫が庇ってくれなかったこと。
むしろ、元彼女たちを庇うようなことを言うこと。
夫は「元彼女たちも悪気があって言ったんじゃない」とか
「元彼女を結婚式に呼びたいと言ったのは考えた末だった」とか
「直接会う機会がなかったから俺に言ったんだろう」とか…
そんな、私が聞きたいセリフとはかけ離れたことばかり言っていた。
それを見て、私はだんだん腹立たしくなっていく。
元彼女たちの発言をそのまま私に伝える無神経さ。
成功と思っていた結婚式にケチをつけられたような悔しさ。
夫の、元彼女に気持ちを沿わせた発言の数々。
「そんなこと、どうしてアナタから聞かなきゃなんないのっ」
言い争いをしていると
私の思考はどんどん極端に悪い方へと進んでしまう。
夫は私より元彼女との友情だか愛情だかが大事なんだ。。。
孤独を感じる。
夫+元彼女軍団 vs. 私 で戦っているような気分になる。
私の気持ちを解かって欲しくて質問もしてみた。
「私が元彼を呼びたいって言ったら、どう思うの?」
「オレは、みぃの元彼と友達じゃないし」
「元彼女の彼氏(夫の先輩)が元彼女と結婚することになったら
自分は結婚式に呼んでもらえると思う?」
「さあ…呼ばれるかも知れないけど…わかんないよ」
「呼ばれるわけないじゃん。先輩が呼ばないよ」
「そんなの、先輩じゃないからわからないよ」
多分
「あー、そっか、呼ばないよな。気分悪いよな」と
少しは感じてくれたと信じているけれど
夫の言葉からは終始「でもさぁ…」と言いたそうな不満が滲み出ていた。
自分が呼びたいと言った事を夫は悪かったとは言わなかったし
結婚式に呼ばれなかった元彼女についてのコメントもなかった。
この日、どうやって話を決着させたのか覚えていない。
おそらく、「もう済んだこと」で終わったのだろうと思う。
そして私たちは仲良く一緒に眠ったはずだ。
けれど、私の心には夫に対する小さな不安、不満、不信感が残った。
それは小さな棘がずっと抜けないで皮膚に埋もれているかのように
普段は痛くも痒くもなく、記憶の端にすら顔を出さないのに
ちょっと刺激をされると確かな存在感を持って私を悩ませ続けた。
あれから4年経った。
先日、機会があったので夫に聞いてみた。
「もし今、結婚式をするなら元彼女を呼びたい?」
答えはNOだった。
4年の間に、夫が
「私の夫」になったと感じた。