できちゃった学生結婚のその後

できちゃった結婚ってどうなの?学生結婚ってどうなの?そんな人には参考になるかも知れない、大学院生主婦のブログ
結婚する前にしておく3つのこと
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友達に助けられた話
妊娠が発覚した頃、私は随分とネットに助けられていた。



当時、私には彼(現夫)に誘われて作ったHPがあった。

HPと言っても本格的なものではなくて、
会員になってフォームに言葉を書き込むだけで
表紙や掲示板や日記ができるというものだけど。
今のブログの、もっとローカルな感じなものとでも言おうか。


お互いに行き来するネット上の友達も増え
毎日の彼女らの日記を読み、コメントをして
彼女らは私の日記を読み、コメントを残してくれた。



リアルタイムでたくさんの人生が進行していった。

旦那さんの借金が発覚した人。
大好きな彼氏にポロポーズされて結婚した人。
家事と育児に励み、家庭を守っている人。
家族が増えた人。



そんな中で私の日記は彼氏との同棲生活日記から
突然、できちゃった結婚する学生の日記になった。

妊娠が発覚した時にも、結婚を決めた時にも
両親に報告した時にも、彼女たちのコメントに励まされ
考えさせられ、元気付けられた。



実際の私のことも彼のことも知らない人たちだからこそ
相談できたこともあったし、話せることもあった。





結局、そのHPは父に見つかってしまったことと
ネットが簡単にできる環境ではなくなったことで放置した。

数年ぶりにアクセスを試みたらHPサービス自体がなくなっていて
バックアップもとっていなかった私のサイトは
助けてくれた友達の記録とともに永久に消えてしまった。

時々思い出しては残念に思う。




あの時、私を助けてくれた人たちは元気でいるだろうか。

ハンドルネームで呼び合った彼女らの本名すら知らないけれど
またどこかで会えたらいいと本気で思っているよ。

あの時は、本当にありがとう。
おかげで私は今、こんなにも幸せです。








話を聞いてくれる人って、すごく大切。
すぐ近くの友達でも、顔さえ見たことない友達でも。


誰かに話をすることで頭の中が整理できたり
自分のことを客観的に見れたりする。


「誰にも言えない」なんて、ひとりで抱え込まないで。

大切なのは、誰かに意見を言ってもらうことじゃなくて
話をすることで自分の中の辛い気持ちを吐き出すことと
自分の状況を自分で理解することだよ。




| みぃ | できちゃった結婚 | 12:06 | comments(0) | trackbacks(0) |
結婚が決まった日の夜
彼が初めて私の両親に会い挨拶をした日の夜
私は両親が慌てて予約した温泉宿に両親と一緒に泊まった。

私は彼との結婚が無事決まったことと
彼と彼の両親と私の両親が挨拶を終えられたことに安心し
なんだか喉のつかえがとれたようにスッキリしていた。

妊娠発覚から両親への報告、そしてそれぞれの挨拶と
次から次へと気が重くなるようなことが続いていたので
一通りの仕事が片付いて肩の荷が下りたような気分だったのだろう。



母と一緒に大浴場へ行き、洋服を脱いだら
私の体を見た母が「体はちゃんと母親になってきているんだねぇ」
感心したように言った。

鏡で見てみると、腰の周りに脂肪がついていた。
当時、私は筋トレなどで結構いい感じに引き締まっていたので
まるで浮き輪をしているようだった。

当たり前だけどお腹はまだ少しも出ていないのに
子宮を守るように体が勝手に変化していた。



お風呂から出ると、もう遅めの時間だったので布団に入った。

私はまだ少し興奮しているのか、目を瞑ってもなかなか寝付けなかった。
それでも両親の「まったく、あいつは呑気だな」という声を聞きながら
いろいろなことを思い返し、長かった一日を反芻していると意識がまどろむ。




いつの間にか寝ていたようで、ふと気が付くと母の泣く声が聞こえた

「幸せになって欲しかったのに」と言っていた。

まるで私が不幸になるみたいな言い方だな、なんて冷静に思ったが
一方で母が泣いている事に私は酷く驚いていた。
私の結婚が決まって泣くのは父だと思っていたから



私は、父が私のことを大切に思っていることは嫌というほど知っていたが
母はそれほどじゃないと思っていた。

でも、違った
母は私を産んだ日が自分の人生で一番幸せな日だと言っていたし
自分の命より大切なものが出来た日だとも言っていた。
なんで母が大切に想ってくれている事に気が付かなかったんだろう。


後で知ったことだけど、私の両親も婚約中だったとは言え
結婚より前に私ができて苦労をしたらしい。
母は自分のその体験と私のその後をオーバーラップさせたのかも知れない





私は起きたのに気付かれないよう、必死でタヌキ寝入りをしていた。

いつも私に何かあると真っ先に泣く父が
その時ばかりは母を一生懸命に慰めているのが背中越しに伝わってきた。



この時に父が母に言った一言を私はきっと一生忘れないと思う。

「神様は乗り越えられない試練は与えない。
きっと、あの子は乗り越えられるから大丈夫」


私は無宗教な人間だし、父も母も特に信じている神様もいないと思うけれど
この言葉は私にとっておかしいくらいに説得力を持って響いた。



頑張ろう。何があっても、頑張らなくちゃ。

布団の中で、そう決心した。




| みぃ | できちゃった結婚 | 12:26 | comments(0) | trackbacks(0) |
彼の両親と私の両親、初対面
彼の両親が予約しておいてくれた料亭は
その辺りではちょっと有名なところで
目の前の港でとれた魚を調理して出してくれる場所だった。

学生にはちょっと敷居の高い値段で
私はそれまでに1度だけしか入ったことがなかった。



すでに暗くなり、11月という季節に相応しく冷え込んでいたので
両親同士の挨拶もそこそこに料亭に入った。
座敷の個室は6人でいっぱいいっぱい。蒸し暑く感じた。

予約の時間より少し遅かったようで
お店の人は待っていましたとばかりに次々と料理を運んで来た。




お店の人が襖を閉めると、彼の両親はバッと手をつき
頭を下げて「申し訳ありませんでした」と言った。
彼もそれにならって頭を下げる。

父が「うちの娘も悪いんですから」
さっき彼に言ったのと同じセリフを言い
彼の父が「そう言っていただけると…」と頭を上げた。





ぎこちない雰囲気の中、今後の話などしながら食事をした。

彼の両親は完全に接待モードで
せっかくの料理も喉を通らないようだった。

後々、この時のことが彼の実家で話題に上がった時に
私の母がしっかり料理を食べ切っていたことをあげて
母の肝が据わっていると言っていたけれど
実はそうじゃなかったんだってことは父と私しか知らない。




この食事会でどんな話をしたのかはよく覚えていない。

結婚式はやらない方向で考えた方が良いと父が言っていたような気がする。




食事が終わると、私は両親と一緒に両親がとった近くの温泉宿へ
彼は彼の借りていた家へ、彼の両親は彼の実家へと別れた。




| みぃ | できちゃった結婚 | 11:39 | comments(0) | trackbacks(0) |
車中の親子の会話
私の両親に結婚と出産を認めてもらった彼(現夫)と私。



彼の両親が待っているという海沿いの料亭(?)に向かうことになった。



私は両親と一緒の車に乗りこんだ。
彼の運転する車の後ろを父の運転する車が走る。




彼との一応の対面が終わったからか
私も両親も多少気持ちが落ち着いて
車内ではいつも通りの家族の会話が戻ってきた。



「まったく、もう、馬鹿者が」と言う父の声も
さっきよりは随分とサッパリしたように聞こえる。



「まあ、逃げないでちゃんと挨拶できる奴でよかった」と父が言う。
「だけど、女と金にだらしない奴は絶対にダメだぞ」
私はその言葉にちょっとドキッとした。

彼は今でこそ良き夫で浮気の素振りはないけれど
付き合っていた頃には女関係で揉めたことがあったので
それが頭の中をグルグルと駆け巡った。

その上、彼は当時パチスロ大好き人間で私と喧嘩した後に
ムシャクシャを紛らわすためかパチスロに行き
生活費のほとんどをすってしまって私にお金を借りていたのだ

頭の中はグルグルしていたけれど、認めてもらった直後に
実は女にもお金にもだらしない面があるなんて言えやしない。
私は「それは、大丈夫」と返すしかなかった。




父は子供が生まれた後の事にも思いをめぐらしていた。

「まあ、生まれたら里子に出してもいいし…」なんて言って
私と母に「猫の子じゃないんだから!」と叱られた。

父はそんなこと言ったなんて覚えてないんだろうな…。

当時の父にとっては一番大事だった娘である私の
その後の人生を考えての発言だって判ってはいるけれど
今、孫を猫っ可愛がりしている父を見ていると複雑な気分だ。





いつもならあり得ないくらいの安全運転で案内役をしていた彼の車が
目的の料亭の駐車場に入っていった。

料亭の入り口付近では、彼の両親が緊張した面持ちで待ち構えていた。




| みぃ | できちゃった結婚 | 13:21 | comments(0) | trackbacks(0) |
両親と彼の初対面
私の住んでいたアパートの駐車場で待っていた彼(現夫)は
私が電話するとすぐに部屋に上がってきた。

珍しくスーツなんて着てた。

緊張した顔で部屋に入って来た彼は靴を脱いで座るなり
私の両親に向かって「すみませんでした」と頭を床まで下げた。



これが、彼と両親の初めての挨拶



父は彼に頭を上げさせて
「うちの娘も悪いのだから」と言った。

そして大学院を諦めなくて良いように
何とかサポートすることなどを手短に話したと思う。



この時のことは、私も彼もテンパってたせいかほとんど記憶がない。

ただ、結婚や出産に対してひとつも反対はされなかったことと
短気な父が「バカヤロウ」と何度も口にしながらも
私や彼に手を挙げるような素振りも見せず終始静かな口調だったのが印象的だった。




こうして、私たちはアッサリと結婚することになった。

ひとつも反対されなかったのは意外と言えば意外だったけれど、
娘である私が体や心に受ける傷のことを考えた時、
私の両親は反対できないだろうという想いは最初から私の中にあった。

卑怯だったな、と今になって思う。





結婚が決まった私たちを次に待っていたのは、双方の両親の対面だった。




| みぃ | できちゃった結婚 | 12:49 | comments(0) | trackbacks(0) |
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