私が母に電話で報告をし、両親が訪ねて来る日が決まった翌日
彼(現夫)は借りていた家の近くのコンビニの駐車場で
携帯から彼の父親に報告したそうです。
彼の両親にはそれまでに数回会ったことがありました。
元警察官のご両親は教育系の私の両親と違い
サバサバとしていて面白く優しい人たちでした。
お酒が大好きな2人は「酒の飲める息子彼女」を歓迎してくれて
私も彼らのことが大好きになったのでした。
まさか、こんなに突然に息子から結婚話を(しかも妊娠報告までもを)
聞くとは思わなかった2人は驚き、呆れ、慌てたようで
彼が報告した翌々日、忙しい自営の仕事を休んで
話をするために3時間の道のりを車を飛ばして来てくれました。
彼の借りている小さな家の散らかった居間で
4人こたつを囲んで座り話をすることになりました。
彼の父親は開口一番
「どうするんや。生むんか?」と言い
私たちが生む決心を伝えると
「じゃあ、みぃちゃんのご両親が来る時には頭下げんといけんなぁ〜」と
アッサリと言ってくれました。
「まったく、お前ら、確信犯だろ」とは言っていましたが
結婚には反対することもなく、認めてくれたようでした。
・・・夫の話では「おふくろは俺のこと睨んでた」そうですが
もういっぱいいっぱいだった私は気付きませんでした。
その日は、色々と食料を買いこんでくれた後
「じゃあ、また11月のはじめに来るから。それまでしっかりやれよ」と
言い残してご両親は帰って行きました。