出産から1ヶ月、私と娘は実家からアパートに帰ってきた。
夏だったので部屋を締め切り、一日中クーラーをかけていた。
娘に汗をかかせて、アセモでもできたら大変!と思い込んでいた。
娘の授乳は相変わらず昼も夜もなくしなくてはならなかったけれど
少しずつ間隔が空いてきたこともあり
朝の家事と夕ご飯の時間以外は特にするべきこともなく
ひたすら娘の写真を撮って過ごしていた。
テレビは赤ちゃんの発達を妨げると言われたのでほとんど見なかったし
出産以来、小さい字を読むと疲れやすく続かない状態だったので本も読まず
当時は家にパソコンを買っていなかったのでネットもできなかったのだ。
今から考えると、なんてもったいない時間の遣い方をしていたんだろうと思う。
夫は朝9時前に家を出て
夜のお風呂に間に合うように帰ってくるという生活をしていたが
実験のためお風呂の時間に間に合わない日も多く
そんな時は実家の母にお願いして手伝ってもらっていた。
また、父は仕事帰りに毎日アパートへ寄り娘の顔を見ていった。
そんな生活は私にとっては幸せだったが
夫にとってはストレスを感じることが多かったらしい。
慣れない研究室
まだ距離感のつかめない義両親のほぼ毎日の訪問
学生だけれど遊ぶ時間もない日々
夜中も数時間おきに娘が泣き、妻はゴソゴソ起きてミルクを作る
たまりにたまったストレスを
ある日、夫は爆発させた。