Yahoo!news で女子高生2人が首を吊ったという記事を読みました。
女子高生2人で首つり 遺書に「生活に何の不満もない」
生活に問題がない、不満もなさそうな2人が
なぜ自殺を図ったのか、不思議に思う人も多いと思いますが
私はなんとなく彼女たちの気持ちがわかる気がします。
というか、私自身、高校生の時に自殺を考えたことがあります。
私は県内で1番と言われていた高校に入学し
成績はそこそこでしたが、部活に打ち込んでいる普通の生徒でした。
いじめはなかったし、これといった不満もなく過ごしていたんです。
ただ、自分の将来に漠然とした不満を抱いていました。
このまま大学に進学し、どこかに就職するんだろうな…
そんな未来を思い描いた時に、自分の前に伸びた道は平坦で
周囲は限りなく続く灰色の空が広がっているように感じられました。
「つまらない」
未来がこの一言に集約されていくようで嫌でした。
「このまま生きていても、つまらない」と思ってしまったのです。
友達に借りた「完全自殺マニュアル」を読み
自分だったらどうやって自殺を図るかを本気で想像していました。
けれど、実行に移そうと思った時に
死んだ私の亡骸の前で両親が号泣しているという画が頭に浮かび
それ以降は自殺のことなど考えないようになりました。
私はその後、高校生の私が考えていた通り大学に進学しましたが
今進んでいる道は当時想像すらできなかったほど起伏に富み
楽しくて幸せで、ちっとも灰色なんかじゃありません。
自殺しようとしていたことを思い出すたびに
あの時、実行しなくて本当に良かったと思うのです。
今回、首を吊った彼女たちが私と同じ考えで自殺を図ったかどうかはわかりません。
だけど、2人で一緒に考えてしまったために
歯止めが利かなくなってしまったのだろうということは想像に難くないですよね。
軽症で済んだ方が将来
「あの時に死ななくてよかった」と思えるような人生を歩んで行けることを願い
亡くなってしまった方のご冥福を祈りたいと思います。